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2017年9月23日 (土)

巨人軍澤村選手への鍼灸施術事故について思う事・・・

 我々鍼灸マッサージ師にとって、ショッキングな事件が起きたとのニュースが、九月上旬に入った。

 それは、読売ジャイアンツの澤村拓一投手が「球団トレーナーによる鍼灸治療のミスで長胸神経麻痺が生じた可能性がある」と言う事であった。
 
 私は、鍼灸マッサージ師の資格を生かす形で、スポーツトレーナーの資格を取得しようと勉強をしている真っ最中で、これと言ったスポーツの知識も経歴も無く、過去に勤務していた接骨院や整形外科、治療院で老若男女問わずの現役のスポーツ選手や愛好家達や個人的ではあるが自閉症と言う障がいを抱えていながらも頑張っているスポーツ選手の方へ、ボディメンテナンスと言う形でそれぞれ携わっていた事がある・・・。
 施術業務を行っていた時は、クライアント側の筋肉や骨格、症状や動きをメインに見てはいたが、彼らの性格や生活状況、内科的な症状、心理状態を十分に察知して、様々な角度から聞く・聴く・訊く事をする事が出来なかったと感じている。
 ただ、クライアント側からの「痛いし、楽になりたい。」との意見を漠然と受け取る形で・・・。
 
 不十分な検査と知識、クライアントたちとのコミュニケーションや真の知識不足、施術前後やその最中での対応の柔軟性の欠如は絶対にダメだ。
 いくら、経験の有無や長短があったとしても・・・。
 この様な施術過誤は、新米(経験と知識の不足が原因)であろうとベテランや経験者(なれと驕りによる油断が原因)であろうと関係無く起こってしまうのだ。

 この様な事件は、我々鍼灸マッサージ師にとっては、発展と普及と進化だけではなく、衰退や存亡の危機にも立たされてしまった出来事でもあると感じた。

 この様な状況を打開したり、事故が起こらないためには、知識と経験、お互いの危機意識、施術前後やその最中でのしっかりとした検査、円滑で並行視点に基づいたコミュニケーション、柔軟で且つ多様性を持った受け入れの心持とそれに基づいた対応を取る事が当然だし、この様な「当たり前の事」と言う意識を常に持たないといけない・・・。

 その事は、どの様な施術業務の種別においても関係ないのだから・・・。

 9月21日に「プロ野球選手への施術ミス報道を受けて業団が連名で巨人に質問状を送付」したとのニュースがあったばかりなので、我々鍼灸マッサージ業界に携わっている方々は気を付けないといけないと、日々感じています。
 
 

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