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2018年12月21日 (金)

米軍辺野古基地建設強行について思う事・・・

 第二次安倍政権になってから、日本の防衛力強化が本格化された。
 秘密保護法制や安保法制の制定に始まり、米国との貿易問題の軋轢解消としての軍事関連の大量購入、秋田県と山口県へのイージスアショア設置云々、護衛艦いずもの空母化、防衛費の大幅な増加、中国IT企業のファーウェイ製の機器の使用停止等々、暇が無い・・・・。

 そんな中、橋本政権時代から続いた、在沖縄米軍基地の一つである普天間基地から辺野古への移転問題に終止符を打とうとする形で、辺野古沖への土砂埋め立てが、沖縄県内外ばかりか国際的な厳しい批判の中で強行的に行われた。
 更に、多くの日本本土の国民が沖縄米軍基地問題に対する関心の希薄な中で、大きなニュースが飛び込み、沖縄県に友人や知人がいる私にとっては驚きの瞬間であった。

 それは、カリスマ人気女性タレントのローラさんが「みんなで沖縄をまもろう!たくさんの人のサインが必要なんだ」と、Instagramによる辺野古基地建設の停止を呼びかけるための署名活動を起こした事であった。
 彼女がそれを始めた直後から、破竹の勢いで署名が集まり、僅かな間に10万部を超える程の規模だった。
 殆どの日本人の若年層(特に10~30代)の方は、戦争経験は勿論、バブル経済などで元気で且つ平和であった頃の日本を生肌で知らない方々が多い世代で、その上政治に対する関心も薄く、現在の安倍政権に対する支持も改憲志向も高い。
 そんな環境下で、ローラさんの署名に老若男女問わずに集まったのだから、沖縄の米軍基地建設や自然環境保護問題に対する興味や関心の高さがあった事には、非常に驚きであった。しかも、芸能人やスポーツ等に関わっている人達は勿論、多くの一般住民の有権者が日常生活に於いて政治問題の討論や話をする事には「タブー扱い」とされている中で・・・。

 私が思うには、米軍辺野古基地の建設には正直言って納得いく訳が出来る筈がない。

 
その理由は、単に「沖縄県民や多くの国民の反対を押し退けてまでの建設強行は良くない。」「中国や北朝鮮の軍拡や海洋進出に対抗しなければいけない気持ちは分かるが、そうだからと言って軍事力や国家主義思想で以てして対抗してしまうのは、却って周辺アジア諸国に激しい緊張をもたらし、平和を壊してしまう。」、「沖縄の美しい海と山が汚される事によって、生態系が破壊されてしまう。」ではない。
 元々建設予定地である辺野古周辺の地盤は脆弱性が高く、南海及び沖縄トラフ等で発生した地震による津波や台風等による高波や荒天等で折角建設した基地ばかりか、自衛隊は勿論、米軍の各種軍事機器や軍隊が甚大な形で損害を受けてしまう。それによって、米国にとっては「日本の予算で建設整備されたから、タダで良いから大丈夫。」とは言え、対中国及びアジア太平洋地域に関する軍事防衛戦略や日米両国間の緊密な信頼関係に対してまで大きな支障を来してしまうからだ。
 当然、現地住民のみならず日本本土や世界中の国民から、基地建設の反対運動が高くなるし、いくら日本が米軍に奉仕して軍事インフラ建設に負担したとしても、米国政府から軍事インフラと軍事用品の損害賠償請求を受けてしまう恐れは確実で、日本の財政や国民生活に多大な悪影響を及ぼしてしまうのは必至だ。

 以上の様な状況になってしまえば、沖縄本島ばかりか北は屋久島近郊の馬毛島から南は八重山諸島の与那国島にまで至る地域での対中国防衛拠点の軍事インフラの建設や整備に多大な支障を来してしまう。
 最悪の場合は日米両政府の東アジア地域における軍事防衛戦略の全体的な見直し、更にはそれに味を占めた中国、更にはロシアまでもが本格的なアジア太平洋地域への軍事力拡大を行うと言う、最悪の事態だって想定できる。
 元々、これらの地域は沖縄本島の米軍基地建設問題の陰に隠れてしまっていたり、特に尖閣諸島や台湾に近い先島諸島地域が沖縄本島とは違い、対中防御を目的とした軍事整備に対して積極的に賛成している自治体が多いと言われているから尚更だろう。
 だから、この様な事態の発生や米軍辺野古基地の建設中止になってしまった場合、基地反対運動が更に高まるだけではなく、沖縄本島で現在起きている問題よりも大きくクローズアップされてしまう可能性も高い。

 辺野古基地の建設が行われなくても、「世界一危険な軍事基地」とされている普天間基地の永久化が為されたり、中国の本格的な太平洋地域への侵略を悪化させてしまい、東アジア周辺や太平洋全体に緊張をもたらせてしまい、周辺住民も激しい騒音等に悩まされて続けてしまう。
 
 また現在、護衛艦いずもの空母化が多くの大型護衛艦にまで及んで来てしまうのは時間の問題で、それが実行されている理由は、単なる国家防衛や反撃システムの強化だけではない。多くの海上や沿岸地域にある基地の被災や損壊をも見込んでいるからであろうと、私には想像出来る。

 更には、ここ最近になって小康状態となっている日露及び日中関係にもヒビが入り、只でさえ現在でも脆弱かつ不安定な状況なので、両国との更なる関係改善にも支障を来してしまう。
 だから、両国から「現在の安倍政権下による日米軍事同盟と日本の軍事力の更なる強化は、周辺諸国に多大な脅威を与えてしまう。」との意見も出されてしまっている。
 この事によって、日本の東アジア地域における孤立化や米軍の最前線基地化、更には北方領土(南千島)へのロシア軍基地の建設増強とロシアによるこれらの領土の永久化、長期的な日米ブロックと中露ブロックとの激しい軍事的対立の激化と混迷化へと繋がってしまう。
 
 要は、ローラさんの辺野古基地建設反対の署名活動の結果如何によって、安倍政権のみならず、日本国内や周辺アジア諸国、米中露と言う「世界三大軍事大国」の政治や軍事外交防衛関係に影響を与え、日本国民が抱いている内外の政治に関する関心度の向上に繋がれたら良いなと感じている・・・。
 

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