福島第一原発処理水の放出について思う事
東日本大震災による、福島第一原発(以下「福一」と表記)の大事故から、早くも12年半が経とうとしている。
当時は、民主党政権の菅直人首相が就任しており、国内外からの多くの批判と不安を浴びながら、原発事故の処理に指揮していた。それ以降、世界中の多くの国々では、今までの原発積極的推進から脱原発へと舵を切り、自民党清和会の小泉元首相や河野洋平のご子息である河野太郎が反原発へとシフトした程であった。
ところが今では、ロシアとウクライナとの戦争で化石燃料不足が懸念され、かつての「脱原発」から、「原発維持と建設推進」へと逆戻りしてしまった。
クリミア半島を巡る、ロシアとウクライナとの戦争が始まってから、もうすぐで二年半が経過してしまう。
そんな最中、国会や福島県の漁業関係者からの理解と了承を得ること無く、福一の事故処理水が大量に放出される事が決まってしまった。
私個人としては、許せる訳が無い。
何故なら、単に「世界中の海を汚してしまう」や「福島のみならず、日本いや世界中の漁業関係者が可哀想」だけではない。
この事が「原発事故処理水の放出による日本国土に対する自傷行為。いや、世界中に対する破壊行為でもある。」や「日本の食料自給率を更に低下させてしまう、自殺行為」でしかないからだ。
日本は食料自給率が世界中でも極めて低くて、30%台しか無いからだ。いや、飼料や肥料をも含めてしまうと10%台以下になってしまうとの噂も出ている程・・。
今の現況では、日本が古くから敵対視している中国や北朝鮮、ロシア等と言った国々が軍拡をし、更には日本近海で軍事演習や侵入行為を平然と行っている。
それについては、私も我が日本人としては許される訳が無い!
そうだからと言って、焦って日本も軍拡や戦闘モードに突っ走ってしまってもいけない。実戦経験も無く、長年に亘って韓国共々、アメリカの核の傘の下にいたため、庇護されていたからだ。そのせいで、日本の自衛隊の士気も低く、過度の平和不戦慣れしてしまっている。当然、危機管理能力が脆弱だからだ。
それに輪を掛けるかの如くに、上記の様な食料のみならず、エネルギーや鉱物等の資源の自給率だって脆弱だ。いや、労働や生産力や学力、産業技術力、研究開発能力も凋落してしまっている。
こんな状況で、日本が戦争に巻き込まれてしまったら、上記の様な生命線が閉ざされて、兵糧攻めに逢ってしまう。戦争に巻き込まれてしまうと言う事は、兵器を使った、国同士の血で血で洗う仁義なき消耗戦だけだと思ったら大間違いだ。
更には、世界中で日本産の物品購入の不買運動が勃発。北朝鮮絡みで今では比較的仲が良い韓国や古くからの親日派が多い太平洋諸国や中東アフリカ、中南米諸国の離日。それによって、中国がこれらの国々を取り囲み、挙句の果てには我が日本が四面楚歌状態にされてしまう悲劇だって起こってしまう。
そんな状況が理由なのかどうかは定かではないのだが、「兵器の増産や爆買い等による軍事拡大よりも、食料自給率を高めて食料安全保障の強化を最優先して欲しい。農薬や遺伝子作物の使用禁止をして欲しい」や「アメリカべったりの体質を改善して欲しい」との意見を口々にする保守及び右翼勢力も、少しずつではあるが出現しているとの噂もある程・・。
それだけ、日本の国力や生産力、ブランドイメージが低下して行っている証左なのだろう。
だから、私は福一の原発処理水の海洋放出には賛成出来っこ無い!。その中止も即座に行って欲しい!。
処理水放出方式ではない、原発処理水の問題解決をして貰わないと困るのだ。
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